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非鉄金属製線材

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線材/磨棒鋼の製造工程における総合的品質検査

非鉄金属製線材の高分解能検査

非鉄金属製線材は、多くの高価な製品に使用されています。銅線は電気駆動技術に使用され、電源ケーブルの材料として電気産業全般で使用されています。銅線は導電性が非常に高いため、民生用電子機器や、また超電導体にも特殊な形でよく使用されます。特に重要な点は、導電性を損なう欠陥が無い材料でなければならないことです。

チタンやプラチナなどの貴金属製線材は、医療技術でも使用されています。また、従来の白熱電球が姿を消しつつあるとはいえ、極細のタングステンやモリブデンのワイヤーは、今も多様な光源に必要とされています。

これらの線材がどの非鉄金属製かに関わらず、最終製品に加工された後の材料品質に高い要求が課されているという共通点があります。そのため、弊社の試験装置は製造工程での品質管理を直接サポートしています。

銅線

銅線の製造では、後の加工工程で線材の破損を引き起こす可能性のあるフェライト系の介在物を検出することが非常に重要です。破損が起こると、結果的に時間と材料の損失によって加工コストが高くつきます。潜在的なフェライト系介在物を検出するために、直流磁化を追加した渦電流コイルをDEFECTOMAT CIおよびFERROMATチャンネルと併用することで表面欠陥とフェライト系介在物の両方を確実に検出します。検査結果は統計的に評価され、連続的な工程監視に利用できます。

フェライト系介在物検出の原理

アルミ線

アルミ線は、例えばケーブル産業で使用されていますが、銅を被覆したキャリア材として、ワイヤーネットや架空線にも使用されています。

表面品質を保証するため、アルミ線は重大な欠陥がないか圧延工程の中で検査されますが、ワイヤー内部のフェライト系介在物も検出することができます。この目的のため、適切な直径に適合した貫通試験コイルをDEFECTOMATと組み合わせて使用し、オプションでFERROMATチャンネルも使用します。

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使用される商品

(1) DEFECTOMAT® CI (2) 貫通コイル

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タングステン線、モリブデン線

タングステンやモリブデン製のワイヤーは、主に自動車用の電球に使用され、導電率が比較的低いことが特徴です。このため、渦電流探傷試験には非常に高い周波数が必要となります。FOERSTERは、ほとんどが極細ワイヤーであるこれらの材料の欠陥を確実に検出し記録するため、特別に細線用センサーシステムを開発しました。

プラチナ線、チタン線

プラチナやチタン製の貴金属ワイヤーは、医療技術、例えば心臓ペースメーカーなどによく使用されています。ペースメーカーの電極の端にある細線のばねは、心筋に電気インパルスを送り、規則正しい心拍を回復させます。

直径わずか1~2mmの繊細なワイヤーの品質はDEFECTOMINIでチェックされ、完璧な材料のみがペースメーカーに組み込まれます。

超電導体

MRI装置では、強い電流を流すとコイルシステムによって強力な磁場が発生します。これには超電導体が必要です。超電導体の製造が非常に高価である理由の一つに、一度分解すると修復ができないことがあります。もし亀裂を見過ごしそのままにしておくと、亀裂は広がり、材料は使用不能になってしまいます。それを防ぐため、超電導体の検査、評価、また必要に応じて修復を連続的に行い、結果を文書化します。これには、DEFECTOMAT試験エレクトロニクスと貫通試験コイルの組み合わせで、多周波試験が実行されます。

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使用される商品

(3) 細線用センサーシステム (4) DEFECTOMAT® ECM (5) DEFECTOMINI® (6) DEFECTOMAT® DA

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